無知は、罪だ。

2022年5月29日公開 無料配信中

物語

昭和初期、とある田舎町「内杜うちもり」。
東京で新聞記者をしていた若狭わかさ浩己ひろきは、日頃から上層部に睨まれていたこともあり、怪我の療養を理由に会社から休暇を出されてしまう。
仕方なく故郷の内杜で怪我が治るまで過ごすことにし、数年ぶりに帰省すると、町外れに見慣れない屋敷が建っていた。

「あんま首突っ込まない方がいいぜ。神忘れのガキがいるんだ」

神忘れ
生まれつき髪が白い者を「生まれる前に神が色を塗り忘れた、神に忘れられた不吉な存在」として忌み嫌う悪習が未だに色濃く残る自分の故郷に辟易とした浩己は、その屋敷に住む神忘れの少年カイナと町の人々の間を取り持とうと決意する。
神忘れも普通の人間だと、町の人々に知ってもらうために。

登場人物

若狭浩己

東京で新聞記者をしている青年。
真実を追い求める記者という仕事に誇りを持っており、その正義感から、戦争を煽る記事ばかりを出す自社の姿勢に反発していたところ、怪我の療養を名目に仕事を干されてしまった。
報道に携わる者として、正しいことをより多くの人に伝え知ってもらうことが自分の使命だと思っている。
故郷の人々の神忘れに対する差別的な言動も放っておけず、偏見の払拭を試みる。

「……あのさ、神忘れは不幸を起こすなんてただの迷信だよ?」
カイナ

町外れの屋敷で養父と共に暮らしている少年。
髪の色が理由で生まれてすぐに捨てられ、神忘れの保護団体『天恵の会』の施設で育った。
二年ほど前にジルに引き取られ内杜で暮らし始めたが、町の人々との交流はほとんどない。

「出かけたいとは思わないです。外の人は怖いので……」
ジル・ヘッセン

カイナの養父。
『天恵の会』からカイナを引き取り、二年ほど前に内杜にやって来た。
日本語が堪能な外国人。
外国人という理由でカイナ同様町の人々から敬遠されており、どのような人物なのかあまりよく知られていない。

「あなたは神忘れを恐れないんですね」

奥付

タイトルゲテモノ喰いを待つ
ジャンル正しさを追求する短編一本道ノベル
対象年齢全年齢
※一部残酷な描写があります。絵面的なグロさはありませんが、苦手な方はご注意下さい※
制作ツールLight.vn13.0.2
対応OSWindowsXP/7/8/10
win10にて制作・動作確認。Light.vnの動作環境に準ずる。
頒布形態DL配布(BOOTHふりーむ!
価格無料
エンディング数
スチル数
画面サイズ1280×720
プレイ時間約20分+α(目安)
シナリオ
イラスト
一部BGM
スクリプト
藤島 港
公開日2022年5月29日(日)
第2回crAsM.M ビジュアルノベルオンリー
企画
制作
猫と心中
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